N.T. インターナショナル・アカデミー
英会話クラス
車いすテニス世界チャンピオン
上地 結衣 さん
上地 結衣さんは、日本の車いすテニス選手。
エイベックス・グループ・ホールディングスの所属で、ここ数年、目覚ましい活躍をされています。一方、2015年、春から、N.T. インターナショナル・アカデミーの英会話クラスで勉強を続けられており、1年後には、英語でも驚くほどの上達をされています。今日は、少しお時間をいただいて、上地さんの英語への取り組みについてお話をお聞かせいただきました。

【戦績】
2014年に女子車いすテニス史上3組目となるダブルスの年間グランドスラムを達成した。女子車いす史上6人目の生涯グランドスラム制覇であり、最年少の達成でもあった。
※ 一部ウィキペディアより抜粋
- 国際舞台でプレーするには英語は必須だと思いますか?
- はい。舞台が海外で、対戦相手も審判や大会関係者も海外の選手が多いので、試合の中でのコールやポイントでもめたりした時に、英語が話せないと、自分の意思を伝えることができないし、不利になってしまいます。
- 文化や習慣の違いなどで、困ったことはありますか?
- 困ったことはありませんが、違いは随所で感じます。食べ物や食事のマナー、話す言葉のニュアンスも地域によって違ったり、同じ英語でも国によって言い回しが違うとすごく感じます。
- シングルスも勿論トップなんですが、特にダブルスでは他を圧倒している強さをお持ちですが、ダブルスのパートナーや、ルームメートとの意思疏通で困ったことはありますか?
- 最初の頃は相手が言っていることはなんとなくわかるものの、自分がどう思っているか、プレーをこうしたら良くなるという自分の意見があっても、なかなか伝えることができなかったり、「どうしたいと思う?」とパートナーが聞いてくれた時に、自分がこう思うというのをなかなか伝えられないことがありました。
- 当校で学んで頂いて1年になりますが、学習の成果をご自分で感じますか?
- スタートした時と全然違います。自分の中でも、自分が言いたいことが相手に伝わっていることがわかります。英語は元々好きなので、久しぶりにあった海外の選手や大会関係者の方たちにも、「英語がとても上手になったね」と言ってもらえるようになったのは、すごくうれしいです。
- 英語学習において、一番難しいと感じることは何ですか?
- 文法です!海外に行って実際に話しているとなんとか伝えることができるのが一番(大事)だと思いますが、やはりきちんとした場で、きちんとした表現で話そうと思う時に、一番必要で難しいことは文法だと思います。レッスンでも、先生が文法の間違いを指摘してくれるので、自分が間違った表現と、正しい表現の両方をメモしています。宿題も文法系が多いんですよ。
- 英語を話すことによって、テニスだけではなく自分の世界、可能性が広がったと思いますか?
- 人と話すことが好きなので、最初からどうにかコミュニケーションを取ろうとする気持ちを強く持っていましたが、少しでも話せたらもっと多くの人と話せますし、英語が話せることがわかると、以前は自分から話しかけられなかった人が向こうから話しかけてくれるようになり、毎大会いろいろな方としゃべれるようになって、とても楽しくなってきました。
- 海外旅行が好きな人が海外に行って、その国の言葉がしゃべることができたら、もっといろいろな情報を知ることができて、より旅行を楽しむことができるようになるというのと同じですね。 英語に対するご自分の思いとして、何かありますか?
- 日本のことを好きになってくれて、日本語や日本の文化について知ろうとする人が増えてきたと思います。逆に私たち(日本人)も、もちろん日本のことも知っておくべきですが、「郷に入れば郷に従え」ではありませんが、よその国に行ったら、その国の文化や言葉についてもっと知ろうとするべきだと思います。現地の言葉でしか表せない感情やニュアンスが必ずあると思うので、そういうものをしっかりと捉えていくために、英語をもっと勉強したいと思います。
「テニスでは世界でトップと言われる実力をお持ちですが、それでも毎日練習を怠れば実力も下がってしまったり、他の人が抜いていったりしてしまうのと同じように、英語も毎日少しずつでも学習していくことが重要ですね。今のペースで学習を続けられると、近い将来は英語も達人になっておられるかもしれませんね。」
本日は、ありがとうございました!
